2011年10月27日

三滝ダム


鳥取県の三滝ダムです。
日本では8基しか建設されなかった形式、現存するのは6基のみという珍しいダムです。三滝ダムはその中でも最後に建設されたものです。


この辺りは沖ノ山森林鉄道という林鉄が走っていたようで、遊歩道になっています。三滝ダムへは車で間近まで行けますが、せっかくなので歩いてみました。


暫く歩くと三滝ダムの名前の元になったと思われる三滝が現れます。草木で全然見えませんが・・・。


更に歩くとようやく林鉄の痕跡が現れます。当時の橋梁だと思われます。


レールも発見。


歩くこと20分、三滝ダムに到着です。


上流側より。ダムの両脇にゲートが付いているのは初めて見ました。もっともゲートは撤去されて自由越流状態ですが。


土木遺産のプレートが貼り付いていました。
三滝ダムは日本の近代土木遺産 現存する重要な土木構造物2800選に選ばれています。

場所はこちら

2011年10月25日

姨捨駅


長野県の姨捨駅です。
駅舎は昭和9年竣工の古いものですが、良く維持されています。採光窓の装飾が特徴でしょうか。


隣の御手洗い。駅舎とデザインが統一されています。


駅舎内部から。改札がありませんね。無人駅になった時に撤去されてしまったのでしょうか?


さてこの駅の特徴のひとつが駅からの眺めです。日本三大車窓のひとつになっているとか(現地の説明板より)。ホームのベンチが線路と反対側に設置されているのが面白いですね。


もうひとつの特徴がスイッチバックを備えた駅という事。ちょうど電車がやってきました。この電車は写真奥側から来たわけですが、発車すると来た道を戻るように後進します。


写真では見えませんが右側の線路を後進して行き、左側の線路を通って次の駅へ向かいます。


スイッチバックを終えた車両がやって来ました。手を振ると汽笛で答えてくれてちょっと嬉しい。ローカル線ならではですね。
それにしても良い景色です。車窓からも眺めてみたい所です。




・・・
訪問してすぐ後、駅舎の改修工事がありました。内装を当時の状態に復元した・・・との事です。

場所はこちら

2011年10月22日

KODAK EASYSHARE MAX Z990 小ネタ


Z990に付属のレンズキャップは外れ易いわりに、付けたまま電源を入れるとレンズが引っかかってエラーとなり、暫く使用不能になります。材質も柔らかくて金属の鏡胴とスレてプラスチックの粉が発生します。
外れ易い原因はキャップを外すツメがレンズの外径より外に出ているので、何かの拍子にツメが押されると簡単に外れてしまう為です。


そんな訳で社外品のキャップに置き換えてみました。52mmのキャップがぴったりです。無くすと悲しいので紐付きにしました。


交換後の様子。レンズの外径より小さいのでツメが押される事が無くなり、逆に付けたまま電源を入れてもレンズに押されて外れるのでエラーにならなくなります。これで不満のひとつが解消されました。



Z990で検索して来訪される方が多いので未加工のファイルを掲載しました。
購入を検討されている方の参考になれば幸いです。

Picasa ウェブ アルバム

2011年10月19日

第六号接合井


栃木県の第六号接合井です。
今市浄水場~戸祭配水場までの送水管にかかる水圧を抜く為に設置させた設備…と現地の説明板に書いてあり、現役の施設です。王冠みたいなデザインがなかなかユニーク。


「第六」ということは第一から第五もあるんじゃないの?と思うのが普通です。あることはあるのですが、残念ながら昭和24年の地震で壊れてしまい、写真のような姿になっています。

場所はこちら
※ちょっと自信ありません。この周辺なのは間違いありません。

2011年10月18日

タグ整理

タグに都道府県を追加しました。

箱島発電所取水堰


群馬県の旧箱島発電所の取水堰跡です。
箱島湧水を水源にして水力発電を行っていましたが、現在は廃止されて堰堤だけ残っています。現地の説明板によれば群馬県初のアースダムとかなんとか。


これは再訪問時の写真。今でも水は絶える事無く湧いています。


堰堤脇にある小さな水門を開閉する為のハンドル。渋い。


下流から見れば、確かにアースダムに見えます。

場所はこちら

2011年10月17日

日電歩道


富山県の日電歩道です。
当時の日本電力が発電所建設の為の調査を行うために開いた道・・・ということでその名がついたとの事です。詳しい解説はwiki等にお任せするとして、昨年の秋にWEB上で写真を見て来年必ず行くぞと誓い、そして決行となりました。ルートですが、扇沢->黒部ダム->阿曽原(一泊)->欅平としました。黒部ダム->阿曽原の方が長い(コースタイムで12時間)ので元気な一日目に長い方を歩いてしまおうと。それから太陽が真上に来る正午にトロッコに乗らないと、谷が日陰になって写真が撮り辛そう…というのが最大の理由。


日電歩道の始点(終点)の黒部ダムからスタートです。トロリーバスの駅からダムの脇にある道を下り河原に向かいます。ダムを下流から眺めることができるのはこのコースの魅力のひとつ。


歩き始めて一時間ほどで日電歩道が始まります。ああ絶景かな。


岩を削った道が続きます。写真では大した高さに見えませんが、落ちたら怪我では済まない高さです。


この辺りまで来ると慣れてきて、逆に楽しくなってきます(ハイになっているだけ?)。命綱の針金を持って、慎重に進めば大丈夫。


おいおい勘弁してくれよ、と思わず洩らした場所その1。水をかぶって進むしかありません。


十字峡へ到着。ここで小休憩、しばし景色を楽しみます。


十字峡を過ぎると、いよいよ高度が上がってきます。谷底の川がどんどん小さくなっていきます。


勘弁してくれよ、その2。九月中旬ですが濡れると寒い!


突然現れる場違いな建造物。黒部第四発電所の送電線です。落石や雪を避ける為、こんな形をしているのでしょう。


東谷吊橋より。これは仙人谷ダム建設時のものでしょうか・・・?


少し進むとトンネルになります。先程の所まで鉄道が通っていたのかもしれません。仙人谷ダム周辺にも使われていない軌道の跡がたくさんありました。


トンネルを抜けると仙人谷ダムに着きます。ここまで来れば今日の目的地、阿曽原温泉小屋まであと少し。


その後がキツかった・・・。急坂を登ったと思ったら突然の雨、そして急坂の下り。阿曽原に着いた時には膝が笑っていました。写真を撮る余裕が無かったので翌朝撮った阿曽原の様子。


翌日も良い天気!筋肉痛の体に鞭打って出発です。


ここは蜀の桟道か?本気でそう思った場所。


大太鼓展望台からの眺め。どこかのブログにも書かれていましたが展望「台」とは言えない・・・。ここまで来ると欅平のトロッコの汽笛が聞こえて、あと少しでゴールだと実感します。


志合谷。泡雪崩で84人の犠牲を出したという場所です。今の時期は雪が無いので恐れることは無いのですが・・・。


勘弁してくれ、その3。カーブしたトンネルが150m続き、中は真の闇。暗くて狭い場所が苦手な私にはここが最大の試練の場。ここまで来たら行くしかないのでライトを握り締めて突撃。トンネルを突破すればゴールの欅平まであと少し。


欅平に到着。観光客がひしめく中に登山装備の私が一人で、さぞかし浮いていたことでしょう。









最後に「俺も行くぜ!」と思った方へ。最低限、下記の物は持って行きましょう。
 ・照明(志合谷のトンネルで必要)
 ・厚手の手袋(安物で良いので革手推奨。軍手はトゲ等が貫通します)
 ・合羽(ポンチョは行動し辛いです)
 ・食料と水(阿曽原以外で補給できません)
 ・防寒着(九月でも朝晩は冷え込みます)
 ・防水で底の厚い靴(道は基本的に岩なので薄いと足の裏が痛くなる。沢を渡る箇所がいくつかあるので防水が良いです)

これを書いていて知ったのですが、地震で歩道が大規模に崩れてしまったとの事です。今期の復旧は無理との事で阿曽原の小屋も閉めてしまったそうです。危険ではありますが素晴らしい所なので、復旧してくれると良いのですが…。

2011年10月14日

仙人谷ダム


富山県の仙人谷ダムです。前回紹介した小屋平ダムの弟分で、黒部川で3番目のダムです。写真では分かりませんがデザインもよく似ています。


上流から望む。空も緑も水も綺麗でした。この後通り雨にやられましたが・・・。


堰堤上から下流を望む。もの凄い勢いで放流されていました。奥に見える橋は関西電力のトロッコ軌道です。かの有名な高熱隧道へ続いています。あの橋からダムを望めるのですが、工事の方々が作業中だったので立ち入るのは止めておきました。


管理所内。登山者はここを通ってダムを通過します。中はむわっとしていて、硫黄の匂いがたちこめています。近代化産業遺産のプレートが光っていますね。


高熱隧道を撮る。カメラは一瞬にして曇ってしまいました。

ここへのアクセスですが、次回紹介する日電歩道の道中にあり、かなりキツイ登山となります。体力と脚力、そして集中力の無い方は止めておいた方が賢明です。

場所はこちら

2011年10月7日

小屋平ダム


富山県の小屋平ダムです。
先日紹介した目黒橋と同じく、黒部のトロッコ列車から見ることのできる物件です。こちらも一般人は小屋平駅で降りる事ができないので列車の中からの見学となります。
「小屋平」看板の所まで行けば全体が見れるのに!一分で良いから下車させてくれ!この地を訪れたダムマニア達が地団駄を踏む姿が目に浮かびます。

場所はこちら