2019年10月10日

岩倉ダム


天竜川水系の岩倉川に建設されたダム。
昭和11年竣工と意外と古いダムです。
ゲートレスとなっていますが、当時はゲートがあった痕跡がありますので、後の時代に撤去されたのでしょう。

 ダム直下にある建屋からは水が吐き出されています。
発電でもしているのでしょうか?

 丸い吐出口が良い感じです。








2019年8月4日

毛見隧道

 前回紹介した毛見トンネルと同じ場所にある道路トンネルです。
コンクリトンネルとなっていますが、坑門の装飾は豪華になっています。
 他に無い特徴として、紀州青石を使っている所でしょうか。
青のような緑のような、絶妙な色が良いです。
和歌山市側

毛見トンネル(鵬雲洞)

 南海軌道線が通っていたトンネルでしたが、廃線となった後は歩行者用トンネルとして余生を送っています。
煉瓦巻ですが、コンクリを吹き付けて改修してしまったようです。
残念ですが安全の為には仕方ないですね。
 和歌山市側の扁額には「鵬雲洞」。反対側には「天開図画」とあります。
鉄道トンネルで扁額があるのは珍しいです。
海南市側

付近は駐車スペースが無く、置き場所を探して随分ぐるぐるしてしまいました。
紀三井寺公園の駐車場が比較的近いので、そちらの利用が良いと思われます。
もうひとつの毛見隧道もそうですが、周囲は住宅地で道も狭めなので、路駐は避けた方が良いです。

城山隧道

 青山水源地から道志川の水を送る水道管の為のトンネル。
横浜までの間にはこういったトンネルがいくつか存在し、今も水を送り続けています。
 竣工は大正4年で、その頃は鉄道の笹子隧道に次ぐ長さだったとか。
右側の管が竣工当時からの1050mm水管。
左は昭和16年に増設されたもので800mm(後に900mmへ変更)の水管です。
どちらも現役です。
建設されて100年経過しましたが、これからも水を送り続けるのでしょう。

東秋留橋

 昭和14年竣工
この時期のコンクリアーチとしては珍しいものではありませんが、6径間というのは当時としては国内で2番目の長さだったとか。
 現在は隣に新橋が出来て歩行者&自転車専用となっています。
 現役の頃は幅が狭くて、休日は必ず渋滞していました。

若干の改変はされましたが、架け替えずに活用されるのは良いですね。

2019年7月29日

小鷹野浄水場

 豊橋にある古い浄水場のひとつです。
訪問日は水道週間の公開日だったので、施設を見学することができました。
…というかこの日を狙って訪問しました。
 まずは文化財になっている旧ポンプ室
現在は薬品注入機室となっているようです。
内部はがらんとしており、薬品注入機と思われる機械がポツンと置かれていました。

 こちらは濾過池
 ここから水が湧き出しています。
池の縁とこの丸い所は、よく見ると石造?
これも聞いておけば良かった。
 見学には浄水場の裏にある多米配水池も含まれます。
 えっちらおっちら階段を登って配水タンクに到着。
 更に登ってタンクの上へ。
浄水場を見渡す事ができます。
天気が良いので気持ちが良いです。
 こちらは多米配水池の通路入口。
タンクが出来る前はこちらを使っていたようです。
浄水場内のマンホール
水道局のマークがデザインされていますね。

旧中島浄水場

 平成5年まで稼動していた浄水場跡。
現在は水道公園として整備され、建物はイベントなどの会場として活用されているようです。
こちらはポンプ室
アールデコっていうのでしょうか?

イベントで使用する為か、中は空っぽです。
 ポンプ室の隣に建つ監視室
同じようなデザインでまとめられています。

 ポンプ室と監視室全景
その間の後方に予備発電機室が建ちます。

 そしてこの浄水場の象徴とも言える配水塔
周囲に高い建物が無いので、結構遠くからでも見えます。

こちらは配水池?

河鹿橋

 銀山温泉から銀山跡へ向かう遊歩道の途中に架かる橋。
昭和10年竣工なので、銀山公園を整備する際に架けられたものと思われます。

遊歩道の橋として作られた為(?)狭い橋です。
 銀山温泉の公式サイトでは石橋となっていますが、コンクリですね。


橋の先にあった気になる堰の跡?
遊歩道には廃棄された構造物がちらほら見えて、水道か何かの取水設備でもあったのかな~と思いました。
情報が無いので、私の妄想ですけどね。

2019年7月22日

東京都復興記念館


関東大震災の慰霊と災害への警告を残すために震災記念堂が、災害に対する知識の普及をさせる為、同敷地内に東京都復興記念館が建設されました。
恥ずかしながら、30年近く東京に住んでいるのに初めて訪問しました。

展示は写真パネルと被災した品々、震災をテーマにした絵画が主になっています。
戦後に東京大空襲の展示も追加されたようです。

2階に展示されている、復興後の東京を模型にしたジオラマ?は必見です。
当時ものですが非常に精巧にできていて、ちょっと興奮して見てしまいました(笑)

 入ってすぐの所
 2階
 2階展示室
ここに復興ジオラマがあります。
 組み木の床は当時ものでしょうか?
 こちらがジオラマのひとつ
 浅草あたりを撮ってみました。
電車のスケールがちょっとおかしいですが、隅田川の橋、東武の駅、浅草寺が良く再現されています。
清洲橋のあたり
ジオラマは昭和6年に製作されたので、昭和8年竣工の勝鬨橋が無い所に注目です。
土木好きにはたまらんジオラマです(笑)
展示ケースも見所満載です。
説明板を支える金具も凝っていますね。