2011年2月16日

RICOH XR RIKENON 1:2 50mm 整備


今回はちょっと違うネタを。
RICOH XR RIKENON 1:2 50mmのちょいカビ玉を入手したのでその整備をしてみました。


まずピントリングを回して鏡胴を最大まで持ち上げます。
すると側面3箇所にイモネジが見えるのでマイナスドライバーで全て外します。


イモネジを外すと上部がガボっと外れます。


カニ目レンチで次の段を外します。カニ目は外側・内側の2箇所あります。
内側を回したら外も一緒に回って3枚のレンズがまとめて外れてしまいました(左写真はその時のもの)。
内側のカニ目を回して押さえ板を外すと1枚目と2枚目のレンズが外れます。
レンズには方向がありますので、元の方向を覚えておきましょう。


全てのレンズが外れました。
後はエタノール・綿棒・メガネ拭き・ブロアーを駆使してひたすら清掃。
終わったら逆の手順で組み立てて作業は完了です。


故障中のXR-7Mにセット。
こっちも直さなければ・・・。


(追記)
カニ目で前玉群3枚のユニットを外した後の分解についてお問い合わせがありましたので追記します。


カニ目でユニットを外す前です。赤丸のカニ目を回すとユニットがまとめて外れます。緑丸のカニ眼を回すと一枚目のレンズを押さえているリングが回るのですが、分解歴の無いレンズだとこのリングが接着剤で止められている為、ユニット全体が回ってしまいます。私の場合もそうだったので、とりあえず全部外しました。


これが問題の接着剤です。片手はゴム手袋をはめて滑らないようにしてユニットを持ち、カニ目レンチを押さえつけるようにして回せば外れます。レンチの押さえが甘いとカニ目からレンチが外れてレンズを傷つけるかもしれませんので注意です。ベンジンを微量たらして接着剤を溶かすというのもありかもしれませんね。


手段はどうあれ、内側のリングを外せば一枚目のレンズが外れます。


二枚目に取り掛かります。赤い丸部分がレンズを押さえているリングです。


これはネジではなく嵌っているだけなので指で摘まんで外せます。そして三枚目ですが、これは私も外し方が分かりませんでした。しかし清掃するには困らないので、そのまま掃除しました。

(追記2)
後群の分解もしてみました。