2019年8月4日

毛見隧道

 前回紹介した毛見トンネルと同じ場所にある道路トンネルです。
コンクリトンネルとなっていますが、坑門の装飾は豪華になっています。
 他に無い特徴として、紀州青石を使っている所でしょうか。
青のような緑のような、絶妙な色が良いです。
和歌山市側

毛見トンネル(鵬雲洞)

 南海軌道線が通っていたトンネルでしたが、廃線となった後は歩行者用トンネルとして余生を送っています。
煉瓦巻ですが、コンクリを吹き付けて改修してしまったようです。
残念ですが安全の為には仕方ないですね。
 和歌山市側の扁額には「鵬雲洞」。反対側には「天開図画」とあります。
鉄道トンネルで扁額があるのは珍しいです。
海南市側

付近は駐車スペースが無く、置き場所を探して随分ぐるぐるしてしまいました。
紀三井寺公園の駐車場が比較的近いので、そちらの利用が良いと思われます。
もうひとつの毛見隧道もそうですが、周囲は住宅地で道も狭めなので、路駐は避けた方が良いです。

城山隧道

 青山水源地から道志川の水を送る水道管の為のトンネル。
横浜までの間にはこういったトンネルがいくつか存在し、今も水を送り続けています。
 竣工は大正4年で、その頃は鉄道の笹子隧道に次ぐ長さだったとか。
右側の管が竣工当時からの1050mm水管。
左は昭和16年に増設されたもので800mm(後に900mmへ変更)の水管です。
どちらも現役です。
建設されて100年経過しましたが、これからも水を送り続けるのでしょう。

東秋留橋

 昭和14年竣工
この時期のコンクリアーチとしては珍しいものではありませんが、6径間というのは当時としては国内で2番目の長さだったとか。
 現在は隣に新橋が出来て歩行者&自転車専用となっています。
 現役の頃は幅が狭くて、休日は必ず渋滞していました。

若干の改変はされましたが、架け替えずに活用されるのは良いですね。