2012年11月29日

Konishiroku Hexar 75mm F3.5

コニカの前身、小西六写真工業の製造した輸出用引き伸ばしレンズ・・・らしいです。
レンズの周囲に塀があるみたいで面白いデザインです。

マウントは引き伸しレンズの世界では一般的な39mmのスクリューマウント。
絞りは3.5~16。数値ごとにクリックがあって使い易いです。
内側の縁にはネジが切ってあり30mmとなっています。 外側の径は40.5mmぐらいなので、その径のキャップがピッタリです。
引き伸し機など持っていないので、撮影に使って見る事にしました。
用意した素材は・・・

(左上)中間リング
(右上)M42ヘリコイド
(左下)レンズ
(右下)39mm->42mm変換アダプター
全部くっつけた姿。チープですねぇ。
ISO 200 WB Auto SS 1/350 F5.6

撮影テスト・・・。
見てくれはBADですが、性能はなかなかじゃないでしょうか。
35mm換算で約112mm、最短撮影距離が約4m。ちょっと使い辛いかも。
ISO 200 WB Auto SS 1/3000 F3.5

ピントが合った所はピシッと写ります。
ISO 200 WB Auto SS 1/1500 F3.5

怪しい
ISO 200 WB Auto SS 1/500 F5.6

無限遠もちゃんと出ています(たぶん)。
ISO 200 WB Auto SS 1/1500 F3.5

紅葉は難しいですね・・・。
ISO 200 WB Auto SS 0.7 F3.5

中間リングを足す事で20cmのマクロ撮影も可能です。

試写のオリジナルデータは例によって Picasa に登録していますので、興味のある方は左上のリンクからどうぞ。

2012年11月26日

文命用水の発電所

内山発電所

酒匂川から引き込まれる文命用水にはいくつか発電所があります。
まず用水の取入口にある内山発電所。 南足柄市のWEBページによれば大正7年竣工とか。残念ながら訪問時は工事中で、 外観を見る事はできませんでした。

内山発電所を出た水は全て文命用水にまわり、用水は酒匂川をくぐります。
文命隧道

用水の入口は見つけられませんでしたが、出口はこちら。 「文命隧道」の扁額が掲げられています。
恐らくアーチ状の坑門だと思われますが、水量が多いので要石しか見えません。
文命橋

隧道から少し進むと古い橋が架かっています。橋名は「文命橋」。 水路の名前を冠しているだけあって、一番大きな橋です(戦後に架設された橋は除く)。
親柱によれば昭和6年竣工ですから、この先にある福沢第一発電所と同時期のものです。
福沢第一発電所・入口

文命橋を過ぎると文命堤と呼ばれる場所に出ます。 ここに福沢第一発電所の入口があり、立派な門柱が出迎えてくれます。
何か書いてるのですが読めない・・・。 ネットの情報によれば福澤第壱發電所と書いてあるそうです。
正門側からでは様子が良く分からないので、裏にまわってみます。
先程の文命橋から水路沿いに道があります。
福沢第一発電所

発電所の裏側に出ました。この高低差で発電を行います。
発電所構内に設備跡らしきものが・・・。余水路でしょうか?
放水口。 上の取水口とは対照的に、勢いよく水を吐き出していました。
放水口のすぐ側に、古めかしい橋が架かっています。
小松原橋

橋名は「小松原橋」。文命橋と同じく昭和6年の竣工です。 水路に架かっている橋の中では、最も凝った欄干を備えています。
?橋
相生橋

小松原橋を過ぎて水路を進むと、同じような橋がふたつ。 「相生橋」と・・・もうひとつは読めませんでした。 それぞれ昭和5年、昭和4年竣工と発電所より早く完成したようです。
更に水路を進むと福沢第二発電所の取水口に当たります。
福沢第二発電所

周囲に草が生い茂って埋もれ気味ですが、第二発電所の全景。 第一発電所と良く似た造りです。
新遠藤島橋

第二発電所より水路を進むと、いよいよ終わりが見えてきます。 ここは文命用水に架かる最後の橋「新遠藤島橋」。 「新」なのはコンクリートアーチの上に架かる橋で、下の部分が遠藤島橋・・・なのかな?
新遠藤島橋を過ぎると最後のストレートに入ります。
文命用水・放水門

ここで酒匂川と合流。文命用水の終点となります。
合流地点の水門には、大きい扁額が掲げられています。

大規模な施設はありませんが、発電所好きなら楽しめるエリアだと思います。 休日の散歩にはちょうど良い場所でした。

訪問日 2012.11.10

2012年11月16日

国界橋

愛知県の国界橋です。
「国界橋」という橋は日本中の県境にあって、ここは愛知県と岐阜県の境に架けられています。 岐阜県庁のWEBサイトによれば昭和11年竣工、方丈コンクリートラーメン構造という橋、との事。

国道の、県境の橋ということもあってか凝った親柱です。 かつては柱の上に電灯が点っていたのでしょう。 銘板は全て失われています。電灯共々、戦時中に供出されてしまったのでしょうね。
岐阜側からの橋の様子。 新道が出来て県道に格下げとなった為、橋周辺はとても静かです。 河原でまったり過ごすには良い場所でした。

場所はこちら

訪問日 2010.5.15