2013年10月8日

北陸本線 旧線トンネル群

国道476号の葉原あたりから、北陸自動車道の間を通るようにして北陸本線の旧線があります。
当時の鉄道トンネルがそのまま残され、運転士になった気分で通行できます。
国道から町道に入ると、はじめに通るのが樫曲トンネルです。
電灯が増設されただけで、ほぼ当時のままと言えるのではないでしょうか。
蒸気機関の吐き出す煙の煤もそのままです。

次のトンネルは葉原トンネルです。

これはかなり長いトンネルで、のぞき込んでも先が見えません。
車同士の離合が不可能なので、信号機で交互通行とされています。

3つ目は鮒ヶ谷トンネル。
前の2つに比べて、幅広のトンネルになっています。

4つ目の曽路地谷トンネルは微妙に長くて、電灯が無いので一瞬真っ暗になります。
自転車や歩行での通行時は注意です。

曽路地谷トンネルを抜けると、北陸自動車道をくぐり県道207号に合流します。
県道に入ってから最初に通るのが第一観音寺トンネルです。
県道にランクアップしたので(?)、短いトンネルでも電灯が点いています。

そして第二観音寺トンネル。
標高が上がってきた為か、霧が出てきました。

すぐさま曲谷トンネルに入ります。
このあたりはトンネルが連続します。

曲谷トンネルと次のトンネルの間で休憩。
訪問時はあいにくの天気でしたが、晴れれば良い眺めなのでしょうね。

次の芦谷トンネルは信号があります。
どういう基準で信号が設けられているのでしょう?
見通しの悪い第二観音寺トンネルの方に信号が欲しい所です。

伊良谷トンネルが最後の信号付きトンネルとなります。
次の山中トンネルの信号も兼ねていて、ノンストップで行かないと時間内に通行できません。

伊良谷トンネルと山中トンネルを抜けた所です。
山中トンネルはこの区間で一番長く、漏水の酷いトンネルです。内部は補修の跡が多数見られました。
坑門の破損も進行しており、いずれ崩れてしまうのではないでしょうか?

トンネルを出た所は広場になっており、かつては信号所になっていたそうです(現地説明板曰く)。
今は跡も形もありませんが、トンネルの脇に待避線の跡が残っています。
写真のトンネルらしきものは、待避線を延長した際に建設されたものとの事。

長いトンネルは信号による交互通行となっていますが、待たずに突っ込む車を数台見かけました。
山中トンネルは待避スペースがありますが、他のトンネルで鉢合わせになったらどちらかがバックする事になります。
・・・という訳で車での訪問はオススメできません。

訪問日 2010.8.14