2011年4月8日

Canon Powershot SX130ISでCHDK

Canonのカメラにはロシアンファームとも呼ばれるカスタムファームウェアが存在します。これを使うとRAWで保存できたり、通常ではできない感度やSSを設定できたりします。もちろんメーカー非公認なブツなので何かあっても全て自己責任ではありますが。SX130にそういったものを求めているわけでは無いのですが、出来ることは試してみたくなるのが技術屋の性というもので、CHDKのフォーラムでテスト版が出ていたので試してみました。

手順
1.ここからsx130is-101c-0.9.9-1066-mem-full.zipをDL。
2.ZIPを展開して、出来たファイルをSDのルートにコピー。
3.SDをSX130に差して再生モードで起動。
4.MENUボタンを押してメニュー一番下のFirm Updateを選択。
5.Update firmware version?が出たらOKを選択。
6.以上でCHDKが起動します。


とりあえずRAWで撮ってみたいので、
1.顔ボタン(露出補正の左にあるボタン)を押します。
2.MENUボタンでCHDKのメニューが出ます。
3.RAW parameters -> Save RAW に●を付けてMENUボタン->顔ボタンでメニューから抜けます。
4.これでRAWで撮影できます。

さっそく撮影。出来上がったファイルは******.CR2という拡張子で保存されています。このファイルに対応する現像ソフトが無いのでZoner Photo Studio 12 Freeを使用してみました。



あきらかに変ですね。原因が良く分からないのでDNGで保存してみることにしました。
DNGで保存するには
1.RAW parameters -> Create badpixel.bin を選択。暫く処理中になり、何度かシャッターが切れたりしますが放置。2、3分するとメニューに戻ります。
2.DNG format に●を付けてMENUボタン->顔ボタンでメニューから抜けます。
3.これでDNGで撮影できます。


今度はOK。色がおかしかったのはソフト側の問題かもしれませんね。
にしても素のデータってこんなに歪んでる上に四隅がケられているんですね。普通に撮ったものと比較すると補正入りまくりなのが良く判ります。


これが普通に撮ったもの。
実用にするには時間がかかりそうですが、まだまだ遊べそうなカメラです。